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こぼすことは当たり前

子供達にとって食事の時間はとっても待ち遠しい時間ですが、同時に親にとっては大変な時間でもあります。まだ一人では食べることができない乳児の離乳食や、やっとスプーンを持つことを覚えたばかりの小さな子供の食事では、テーブルや、洋服、床、ありとあらゆるところに食べ物がこぼれてしまい、大変なことになってしまいます。時には憂鬱になってしまう時もありますよね。せっかくきれいにしても、またすぐにこぼしたり汚したりしてイライラしてしまうこともあるでしょう。

わが子でもイライラしてしまう食べこぼしですが、毎日たくさんの子供達の食事を見ている保育園ではさぞや大変だろうと、考えたことはありませんか。私の子供が通う保育園では複数の保護者が交代で、年に一度、園児達と一緒に活動し、昼食を共にするという試みがあります。私も子供が在園中は、何度か参加したことがありました。

園児達は元気いっぱいで、「お母さん先生」とか「お父さん先生」とか呼ばれる保護者の皆さんは、楽しみながらも子供達に振り回されてずいぶん苦労しておられる様子です。「先生方は大変ですね。」と、いう言葉がついつい、口からこぼれていました。

さて、一番のイベントともいうべき昼食の時間が来ると、みんな待ってましたと言わんばかりに準備を始めたのですが、最初に保育士の先生方がされたのは、子供達の机や椅子を一斉に動かして床にシートを敷くことでした。私達にとっては珍しく感じた光景でしたが、先生方は手馴れた様子であっという間に準備し、その後、子供達も当たり前のようにそのシートの上に並べ直された机で食事をしていました。

子供達は、こぼさないように、マナーを守って食べているつもりでもやっぱり床にはおかずがポロポロと落としてしまいます。ちょっとしたはずみで汁物をこぼしてしまう子もいました。ところが先生方は食事が終わるとまた一斉に机と椅子を動かし、シートの上をさっと拭いたかと思うと、落ちている乾いたおかずをほうきで掃き取ってしまいました。そして、シートをくるくると丸めてあっという間に片付けてしまわれたのです。その手際の良さに、保護者の皆さんは驚きを隠せませんでした。

この保育園は新築されて数年しか経っていない新しい保育園ですが、そのシート作戦のおかげか、床はいつもきれいなままです。床は木製なので、食べこぼしがこびりついて床板の継ぎ目に入っていたら、かなり汚れていることでしょう。保育園では子供がこぼすことは当たり前のことだと考え、あらかじめ対処しているのです。

家庭でも、食事の時間に食べ物をこぼしてしまう子に叱ったり、イラついたりする前に、子供の椅子やラックの下に防水シートを敷くのも良いでしょう。よっぽど時間が無い時は新聞紙を敷いて、食事の後に汚れたものをそのまま丸めて捨てるという方もおられます。時にはしっかり準備していてもスプーンを投げてしまい、壁が汚れてしまう、なんてこともあるかもしれませんが、心に余裕があれば、笑ってやり過ごせるかもしれませんね。

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