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命をいただくということ

食育の一環として、野菜を育てて食べるという体験は、小さな子供でも簡単に、楽しく取り組むことができます。でも、私達が食べているのは植物ばかりではありません。体を作る貴重な蛋白源として、動物からも多くの恵みを得ています。特に子供達にとっては、ミルクやお魚、お肉、卵といった食品群は、これから大きくなるために、必要不可欠です。

だからといって、野菜と同じように、牛や豚を育て、それを解体して食べるという経験は、一般家庭ではなかなかできるものではありません。命をいただいて生きていると言うことを実感し、命に感謝して食べるという意味では、すばらしい体験なのかもしれませんが、これは、大人でもできれば避けたいと感じる人が多いでしょう。

それならば、子供達にも体験することが可能で、かつ楽しい経験をさせてあげるのがよいと思います。我が家では幸運なことに、農家の生活を体験できるツアーに参加できる機会があったため、親子で牛やヤギの乳搾りをしたり、産みたてのニワトリの卵を拾ったりしたことがありました。

ついさっきまでニワトリの体内にあった卵は温かく、それこそ、命の温かさを肌で感じることができました。こうした体験はヤギの子供が飲むはずだったお乳をいただいたり、ひよこになるはずだった卵を食べたりすることを知り、動物からの恵みを感謝して食べることに繋がったのではないかと思います。

また、我が家は海に近い地方にあるため、夏になるとよく釣りに出掛け、釣った魚をその日のうちに調理して食べることがよくあります。釣り上げた時はピチピチと跳ねていた魚を、家に帰って食べるために捌いていると、子供達は「血がいっぱい出て、かわいそう。」などと言いながら、ちょっぴり深刻な顔をしてながめています。それでも、新鮮な魚はとても美味しいので、食卓に並ぶと喜んで食べるのです。

一度、小さな小魚一匹だけしか釣れなかったことがあったのですが、子供の手のひらに乗るほど小さなその小魚を骨だけ残してきれいに食べてしまったのを見ると、子供なりに、魚の命を無駄にしたくないという気持ちがあったのだと思います。農業体験や、釣り体験などは、地域によってはかなり難しい場合もありますが、もしチャンスがあれば、一度だけでも経験してみるとよいと思います。本や、テレビ等では学ぶことができない、本当の体験は子供達にとって、きっとプラスになることでしょう。

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