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カーテンのそばの冷気

私が子供を出産したクリニックは、母子同室が基本でした。
生まれて1日も経たないうちに、小さなベッドが載ったワゴンで赤ちゃんがお母さんのベッドのそばに運ばれてくるのです。

そのクリニックの看護師さんが、赤ちゃんの様子を見に来た時にさりげなく病室の出窓に掛かっていたカーテンの裾を外側に折り込んでいきました。少し肌寒い季節のことです。

「こうしたら、ちょっとだけカーテンの隙間から入ってくる冷たい空気を防げるのよ。」
と、その看護師さんは、にっこり笑っていかれました。

カーテンの裾を垂らしたままではなく、出窓側に折り込むだけで、冷気が防げるものなのか、その時は半信半疑でした。

その後、退院した後、寝室のどこに赤ちゃんを寝かせるか考えたのですが、部屋の奥の窓側が一番安全だろういうことで、そこにベビー布団を敷くことにしました。

ところが、敷いたベビー布団の上に赤ちゃんと一緒に寝転がると、窓のカーテンの裾からひんやりと冷たい空気が降りてくるのを感じたのです。

「こんな冷たい空気が当たる所に赤ちゃんを寝かせられない!」
と慌てて、場所を替えました。
あの看護師さんの心配りのありがたさが、その時初めてわかったのです。

冷房の冷気が大人の気付かない低い部分に流れ込んで、小さな子供を直撃するように、カーテンの冷気もまた大人の死角でした。

空気の冷えに敏感な赤ちゃんや小児にとっては、部屋の暖かさとかけ離れた冷たい空気も風邪の原因になりかねません。
窓際のカーテン下や、ベランダ横のカーテンのそばなど、ちょっとした冷気が入り込みそうな場所には、ベビーべッドやベビー布団を置かないようにした方がよいでしょう。

スペースの関係や、安全面から、どうしてもその場所に赤ちゃんを寝かせなければならない時は、頭側にクッションを置いて冷気をガードするなど、ちょっと工夫をすれば、寒さで風邪を引くことを防げそうです。

柔らかいスポンジが入ったベビーベッド用のガードが市販されていますが、それは、頭をベッドにぶつけることをガードするだけでなく、冷気からのガードにも役立ちます。→日本製でしっかりとしたクッションをお探しの方へ

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