メインイメージ

好き嫌いを無くすことについて

多かれ少なかれ、好き嫌いをする子供はたくさんいます。この飽食の時代、大人だって好き嫌いの多い人はたくさんいます。それなのに、大人は必ず子供達に向かって「好き嫌いはいけません。」と言うものです。

それは、子供達のことを思うからこそ、ついつい口をついて出てしまう言葉なのです。

好き嫌いを無くすことはとても大切な事です。物を食べずに粗末に扱うことや、単なるワガママで好きなものばかり食べていることは、決して容認できることではありません。小さな子供でも、物心ついた時には食べ物の大切さや、いろんな物を食べることの大切さをきちんと教えることは必要です。

でも、好き嫌いをさせないことに執着しすぎると、大人も子供もとても疲れてしまいます。食事が楽しいものではなくなってしまうことだってあるでしょう。

以前、子供の好き嫌いに悩むお母さんから聞いた話があります。そのお母さんは子育てにとても熱心な人でした。ですから、食事の時は毎回、子供に栄養のあるものを食べさせてあげたいと、一生懸命頑張っていたのに、なかなか思うようにできず、悩んでいたそうです。そこで、保健センターの子育て相談で保健師さんに相談したところ、

「食事は一食一食、無理をしなくても、三食で、バランスが取れたらそれでいいのですよ。」

と言われ、気が楽になったそうです。また、あんまり食べない時があっても、次の食事でたくさん食べる時もあるので、食事の量にもあまり神経質にならないようにアドバイスされたということです。

確かに子供が小さいうちは一食で、完璧にバランスが取れた食事を摂取することはとても難しいことです。せっかく作っても残してしまうこともあります。離乳食の時は特に、そうです。だったら、気持ちを切り替えて、嫌いな食材があれば別の食材で補ったり、しばらく与えずにいて、また、忘れた頃に与えたりするなど、気楽に考えてみてはどうでしょう。栄養があるからといって、一つの食材にこだわることはありません。身の回りにはまだまだいろんな食材があります。

不思議なことに生まれつき好みが違っているのか、我が家の場合は兄弟で、全く同じものを与えていたのに、苦手なものはそれぞれ違っています。同じ食材でも、初めて与えた時にパクパク食べた子がいれば、嫌がって吐き出した子もいました。ですから私自身は、好き嫌いも、ある程度は個性の一つだと割り切っています。

小さい頃は苦手だった食べ物でも大きくなったら食べられるようになった、という経験をお持ちの方も多いはずです。小さい頃にいろんな物を食べ、いろんな味を覚え、苦手な物があったとしても、他にもいろんな物が食べられるようにしてあげれば、そのうち子供達は、いろいろな食べ物に興味を持つようになるのではないでしょうか。極端に偏った食材ばかりを用い、極端に偏った食生活にならなければ、好き嫌いを無くすことに必要以上にこだわる必要は無いでしょう。

忙しいけど家族のために作りたい…そんなあなたには10分でできる本格手料理キット


スポンサーリンク

誰かの役に立つ内容であれば共有をお願いします!

Copyright© 2010-2016 新米パパ目線での妊娠~出産~育児の記録 All rights reserved.