しっかり食べることの大切さ
「食べた後、すぐに寝たら牛になるよ。」
という、迷信を聞いたことがある人は多いはずです。
もちろん、牛になるはずはないのですが、こんな言葉がずっと昔から言い伝えられるほど、お腹がいっぱいになると眠たくなって、横になる人が多いのでしょう。
赤ちゃんも同じです。おっぱいをいっぱい飲んで、お腹がいっぱいになると気持ち良さそうに眠っていきます。
でもそのまま寝かせてしまうと月齢の低い赤ちゃんだと、せっかく飲んだおっぱいを戻してしまう事があるので、必ずゲップをさせて胃袋の中の空気を吐き出させてあげなくてはなりません。
立て抱きにして背中をさすってあげると、ゲップをするのですが、せっかく眠ったのに起きてしまうのではないかと心配になります。
それでも満腹の赤ちゃんは、大きなゲップをしてもそのままくったりと、お母さんの肩にもたれかかって寝ていたりします。
赤ちゃんを卒業して、もう少し大きくなってもやっぱり、子供達はいっぱい食べて満足すると、気持ちよく眠ることができるようです。
これは人間にとっては、ごく当たり前のことで、食後は消化器周辺に血液が集まり、脳に行く血液が少なくなるからだとも言われます。
食事の直後に横になるのは「牛になる」と諌められるように、大人なら逆流性食道炎の原因になるとも言われるので、確かによくないことかもしれませんが、ある程度、空腹が満たされていなければ、なかなか眠ることができません。
しっかり食べることは病気に負けない体力を作るためには、とても大切なことです。
しっかり食べ、ゆっくり眠ることで免疫力を高め、次の日の活動のエネルギーを確保することができるのです。
小さな子供にとって、摂取する食べ物の栄養バランスはとても大切なのですが、あまりこだわりすぎると子供もお母さんもイライラしてしまいます。
時には栄養が偏っていても楽しくたくさん食べることで、子供達は満足して気持ちよく眠りにつくことができます。
私自身も初めての子供が小さかった時は、一食の栄養バランスについて必要以上に神経質になっていましたが、ベテランの保育士の先生に
「食事は三食のうちでバランスを取れば大丈夫よ。」
と、教えていただき、気持ちがずいぶん楽になりました。
食欲の無いときは口当たりの良いものだけでも構いません。
食べて満足し、ゆっくり休むことも子供の風邪予防につながるのです。